『塁上の格闘技』 禁止のご沙汰と、ファンの良心!
野球とベースボール、あるいは、
日本人とアメリカ人のものの考え方の違いなのか...
アメリカのメジャーリーグにあって、
日本の野球にないもののひとつとして、
「本塁ベース上の走者と、捕手の衝突」 が挙げられる。
日米の高校野球でも、時折問題になるところを見ると、
これは幼い頃から身に付いた、
”慣習” のようなものなのかもしれない。
ところが今季、MLBでは、この体当たりプレーの、
”禁止規則” を試験的に導入することになった。
そもそも、今回のこの規則改定への動きは、
2年前、サンフランシスコ・ジャイアンツのスター捕手、
『バスター・ポージー』 の大ケガがきっかけとなっている。
もともと本塁上のクロスプレーは、
審判泣かせの判定が難しい、”グレーゾーン” の広い領域。
この規定では、キャッチャーはランナーの走路を妨害してはならず、
ブロックをする場合は、”必ず捕球してから” でなければならない。
一方でランナーは、
”捕手を目がけてのスライディングが禁止” されている。
そこで役に立つのが、例のビデオ判定で、
ジャッジに不服が出た場合、まずは審判団が話し合い、
その後、ビデオ判定。
今シーズンも、度々ジャッジが覆るケースが見られる。
とはいえ、現MLB副会長で規則導入に力を尽くした、
捕手出身のジョー・トーリMLB副会長でさえ、
「接触プレーが避けられないケースはどうしてもあるため、
これを完全になくすのは非現実的」
と語っているという。
ところで、ファンはこれをどう見ているかと言えば、
衝突プレー禁止賛成が44%、反対が56%。
本塁での衝突プレーは、好きが53%で、
好きだが選手をケガから守る規則には、
反対しないが33%、衝突プレーは嫌い14%という結果に。
「ワクワクはしたいけれど、怪我をする選手を見るのはイヤだ」
とは、ベースボール誕生の地の、”良心” を垣間見た思いがした。
個人的にも、日本の衝突プレイは、
少しイキ過ぎだという感はするのですが...
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